求人にみる「Dマル合資格(文科省教員組織審査の研究指導)」とは何か

アカポスの求人を見ていたら、様々な学歴以外にも面白い項目があった。

それは、「文科省教員組織審査の研究指導(Dマル合)」と呼ばれるものである。





公開開始日  2016年03月24日
応募締切 平成28年4月15日(金)必着

埼玉県立大学 保健医療福祉学部 社会福祉子ども学科 教授の募集 埼玉県立大学 - 越谷市

保健医療福祉学部 社会福祉子ども学科 福祉子ども学専攻 福祉心理学分野

機関種別 institution type 公立大学

[機関の説明(募集の背景、機関の詳細、プロジェクトの説明等)]

平成11年度に開学した埼玉県立大学は、保健・医療・福祉分野で高い水準のサービスを提供できる人材の育成を行っています。

[仕事内容(業務内容、担当科目等)]

担当科目

発達心理学、保育の心理学、保育内容・指導法(人間関係)

乳児保育、保育実習・同実習指導、卒業研究など

大学院博士前期・後期課程における福祉心理学分野の研究指導

※上記以外にも、ヒューマンケア体験実習、IPW実習等の保健医療福祉科目及び初年次科目等を担当する予定です。

※採用者の実践、教育、研究領域に応じて、担当学科の他の専門科目の一部を担当していただく場合もあります。

[勤務地住所等] 〒343-8540  埼玉県越谷市三野宮820番地

[募集人員] 1名 教授

[着任時期] 2017年4月01日

研究分野  子ども学

職種
教授相当

勤務形態 Employment status
常勤(任期あり)
再任可。再任回数の制限はありません。

勤務地 Work location 関東 - 埼玉県

応募資格

Qualifications

以下の①②③の要件をすべて満たす方

①博士の学位を有する者(外国において授与された、これに相当する学位を含む)

②大学院博士後期課程研究指導に要するDマル合資格を有する者又はその文科省教員組織審査を受ける意思がある者 ※

③採用にあたり別に定める任期に関する同意書を提出できること

文科省教員組織審査の研究指導(Dマル合)に適合することが採用の条件となります 。




この求人では要するに博士後期課程を指導できる業績が必要なようであり、そのための資格として文科省が定めるDマル合というものが必要なようである。

いろいろ調べてみると、Dマル合とは、


大学院の修士課程および博士課程の担当教員は、講義および学位論文の指導が担当できる「マル合教員」か、講義および学位論文指導の補助が担当できる「合教員」、講義のみが担当できる「可教員」としての資格審査を受けねばならない。
大学院で学位論文の指導が担当できる教員は、マル合(〇の中に合)教員と呼ばれ、修士論文の指導ができるMマル合教員、博士論文の指導ができるDマル合教員がある。マル合教員の資格基準は、「修士課程」および「前期2年の博士課程」の場合で論文著書30件程度、「後期3年の博士課程」「前期2年、後期3年の区分を設けない博士課程」の場合は40件程度といわれている(基準は大学によって異なる)。合教員は、それぞれその半分程度の研究業績が必要とされる。ただし、単著論文の多い文系のマル合教員の資格基準は、修士課程の場合、修士学位があれば20件程度、博士学位があれば10件程度であり、博士後期課程の場合、博士学位があれば30件程度であることが多い(基準は大学によって異なる)。講義のみが担当できる可教員の資格基準は当該専門科目についての専門的知識ないし経験で判断され、他大学の大学院教授の他、弁護士、公認会計士、マスコミ関係の論説委員・解説者・キャスター、自治体首長経験者などが大学院教授(兼職の場合は大学院客員教授)として任用されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E6%95%99%E5%93%A1


だそうである。

また、この資格は単純に採用のための競争に勝ち抜くための資格ではなく、あくまで新設大学を設立するために必要な資格であり、個人でこの資格を取ることは無理なようである。
つまり、新設大学を設立するときの必要教員のメンバーに入るときに、論文数や指導年数といったもので文部科学省がお墨付きを付けるための資格である。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11122257096


ただし、、、実際は以下のようなことが起きているようである。コストカットのためにいつまでもDマル合を得たような大教授を置いておくわけにはいかないということか、、、。
そう考えると、まだギリで若手でアプライできる私はあまり縁のないようにも思えるが、いつでも名義だけ貸せるように論文を早く生産できるようになりたい、、、




専門領域によっては、「マル合教員」の取り合いが起こる。
定年を2回くらい経験した「マル合教員」を、「名前だけで貸してください」みたいな感じで都会から呼んできて、ぎりぎりで大学院設置にこぎつける、という話も地方大学では少なくないようだ。

けれど、大学院が「完成年度」に達するまで持ちこたえれば(修士課程なら2年、博士課程なら3年)、あとは、野となれ山となれ。
急場しのぎで呼んできた「マル合教員」は去り、当初の教員組織は、短期間で変容する。

http://blog.goo.ne.jp/gluhkriek/e/a0ab97010183247c1a6ff43051b94697